就活に役立つ資格取得の前に
資格取得が目的になっていませんか?
フリーターから正社員就職を考える際、資格取得を第一に考えてしまうかもしれません。
資格があると就職・転職に有利と昔から言われていますし、確かに資格取得がマイナスになることはまず無いでしょう(資格マニアになって履歴書に保有資格をずらずら書くのはマイナスかもしれませんが…)。
そのため、「まずは資格を取ろう、有名所の国家資格があれば良いかも、それなら宅建かな、簿記かな、いや行政書士が良いかもしれない・・・」と迷ったあげく、目指す業界に全く役立たない資格の勉強を始めるケースもあるんですよね。
その資格の難易度にもよりますが、中には取得までに時間が掛かる資格もあります。
たとえば人事総務の就職に役立つと言われる社会保険労務士(社労士)の場合、合格率1桁(9.9%以下)の年度が多く、資格スクールの通学講座・通信講座の期間を見ても、1年~1年半と記載されていることが多いですね。
就活を長期的に考えていれば勉強しても良いと思いますが、目的である【正社員就職】と、手段である【資格取得】を逆にしないようにしましょう。
あくまでも就職に繋がる資格、そして目指す業界に役立つ資格を取得することが大切になります。そのためには、業界を絞ることが重要なんですよね。
あなたが目指す業種、業界は何か、どのような仕事に就きたいかを最初に考えるようにして下さい。
経理事務を目指すなら、簿記2級を取得すれば就活に有利ですし、1級まで取得すれば更に自己PRに繋がります。ワード検定、エクセル検定も人事採用の評価対象に入ることでしょう。
保険業界を目指すなら、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格が有利ですね。FP3級は比較的簡単に取れますが、FP2級まで取得していると履歴書に掲載しやすいです。
他にも、不動産業界なら宅建士やマンション管理士、金融業界なら貸金業務取扱主任者、介護業界なら介護職員初任者研修、介護福祉士、ケアマネージャーがあると有利です(ただし介護福祉士とケアマネは受験資格が必要になります)
業界によっては、未経験でも資格があれば就職しやすいですが、中にはあまり資格が役立たない業種・業界もあります。一般的な営業の仕事や販売職に関しては、資格よりも経験、実績が求められると言えるでしょう。
IT業界に関しても、資格より経験重視と言われていますね。プログラマーを目指す場合、自作したアプリ、ゲームを実績として提出すると就職しやすいようです。
いずれにしても言えるのは「資格取得の前に業界を絞ることが大切」ということですね。業界を絞った上で、その業界に役立つ資格の情報収集を行い、その後に勉強を始めると良いでしょう。
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